恋人の日だよ!心のままに集合!

無断で色々お借りしています。愛だけはこもってます。

高垣夫妻(紫堂さんち)
大征君と意味奈さん(自探索者とイッヒ様)
加茂井君と初さん(自探索者と福田様)
ジャシカさんとマコちゃん(ゆづき様とアウル様)
海原さんとリネットちゃん、と。(レヴ様とゆづき様)
鷹司さんと風沢さん。(ゆーな様とレヴ様)
三鷹さんと巴さん。(ゆーな様とふぁい様)
鈴木さんと冬樹さんとサトカさん。(紫蘇の刃様とアウル様と自探索者)
梅雨利君さんと和子さん(イッヒ様)
先輩と周ちゃん(自探索者とビスマス様)
飛龍君と朱鳥ちゃんと帷君ときみ子さん(アウル様とふぁい様とゆづき様と自探索者)
あこちゃんと佐々木さん(成瀬様と紀野様)
凪様と渉君(成瀬様と紀野様)
アザミ君と侑里さんと璃奈子さん(成瀬様と紀野様と自逢魔人)
友紀ちゃんと伊織君(自逢魔人とぼたん様)
先輩と兆夜君(TAKE様とゆづき様)

高垣夫妻(紫堂さんち)

「はい、恋人の日だから!」
 米国育ちが日本のサブカルチャーに染まるのはどうなのかしら。 いえ、ブラジルだったかフランスだったかの風習だったかしら。思いはするけど、あまりにいい笑顔だった。
 未だにそう言うのは恥ずかしいけど、可愛らしい笑顔だ。 だから、差し出されたケーキを受け取った。きちんと娘の分まで苺買ってきて甲斐甲斐しくつぶしてやる姿は、正直惚れ直す。いえ、わりといつもだけど。この男がマメなのは。
 私に買ってきてくれたケーキもなんだかやけに可愛らしいイチゴショートで、ちょっと照れ臭いのを黙っておきたくもなる。
 …本当に。 基本的にあほで、始末におえないけど。本当に、可愛いひと。 口に出す代わりに、ケーキにフォークをいれる。
 がちん、と固い箱にあたった。
「…ユーマ」
「給料1ヶ月分です!」
「それは相談してほしい、…いえ、それより食べ物で遊ばない!」
 年下の旦那の頬はよく伸びた。 若さを感じてもやっとしたので、なおさら伸ばしてみた。
 それなのになにをにやにやしているのか。本当に。…本当にもう。ねえ。

 ユーマ君可愛いよユーマ君。

大征君と意味奈さん(自探索者とイッヒ様)

 かつて指輪を贈りたいと思ったのだけれど、今贈ったところでなにになるか。
「アイス買ってきたので食べませんか?」
 けれど喜んで欲しいので、とりあえず人気店のものを買ってみた。
「ありがとうございます」 にっこり笑う顔は可愛らしい。 客観的な事実というよりは、主観的な惚れた弱みで。
「すべての恵みには神が宿っていますからね。ありがたく頂戴します」
「…ええ。そうですね?」
 いや本当、可愛いんですよ。言動、控えめにいって狂っているけど。
 アイスを渡すついでに、手をにぎってみた。 不思議そうな顔をされるのが、ほんのり切なかった。

 恋人未満の電波と電波。キャンペーン終わったら恋人になれるといいねって思うけどあのキャンペーンぽっくりいきそうだよね。

加茂井君と初さん(自探索者と福田様)

 ふと眺めたツイッターで、恋人の日なるものが特集されていた。眩しい。目が潰れる。そして。なによりも。
「なあ、八神さん」
「なんですか? パン、焼けたんですか?」
「いや、まだだよ。…あんたさあ、本当恋人作るとか俺を追いだすとかしなくていいの?」
「またですか? そのお話。作りたければ作るし、追いだしたければ追い出しますよ」
「いいのかよ、それで」
「いいんですよ?」
 チン、とトースターからいい音が響く。
 香ばしく焼けたトーストにたっぷりのバターと作りたてのジャムをぬってやれば、危機感のない同居人は嬉しそうに笑った。

 初さんいうか、福田さんともまた同卓したいです! 恋人要素がない!

ジャシカさんとマコちゃん(ゆづき様とアウル様)

 穏やかなジャズの流れる室内で、ふわりと薔薇の香りが漂う。
 気障に―――それでいてはにかむように花束を差し出す恋人に、マコは静かに微笑み返す。
「今日、なにかの記念日だったかしら?」
「恋人の日、らしいよ。仕事仲間が教えてくれた。…それに」
「それに?」
「大事な恋人に花を贈るのに、特別な理由はいらないだろう?」
 あら、上手ね、と笑う恋人に、ジェシカは「君の恋人だからね」と明るく笑った。

 この二人のすげーかっこいいとてもこう、えもい感じが超好きです。末永く幸せでいて。

海原さんとリネットちゃん、と。(レヴ様とゆづき様)

 静かな風の音がする。
 白いカーテンがひるがえり、古い本の香りをかき乱す。
 日当たりのいいその部屋で、男が静かに本を読んでいる。
 異国―――彼にとっての異国。そして同時にこの国の文化を書き記したその本を、男は静かに読んでいる。
 その傍らに、少女がいる。
 少女と女性の合間に位置するような、美しい女だ。
 彼女は彼を振り返り、囁くように問いかける。なにかを問いかけている。
 ―――なにを問いかけているのかまでは、自分には聞こえない。  ただその声に男がじっと目をふせて、僅かに顎を引くのは分かる。静かになにかを帰すことも、また分かった。

 静かにに風が吹いている。
 静寂と、穏やかな話声だけが響いていた。

 ―――そんな、あり得ぬ光景の夢を見た。

 奇妙にさわぐ胸を抑えて起き上がるジェシカに、恋人は不思議そうな顔をした。
「…どうしたの?」
「……あ、いや。…起こしたか? ごめん」
「いいわよぉ、気にしないで。…大丈夫?」
「…そんなにひどい顔か?」
「…いーえ、男前よ」
「…それは、照れる」
「うふ」
 微笑む恋人からわずかに顔をそらし、ジェシカはふう、と息をつく。
 息をついて―――自分もまた笑う。
「…おかしな―――でも、いい夢だった気はするな。覚えてないけど」
「そう。…よかったわね」
「…そうだな。良かった」

一個前の続き。TLからの捏造なので違ったらごめんなさいだけど正直最後のを書きたくてやった!

鷹司さんと風沢さん。(ゆーな様とレヴ様)

「風沢風沢! 恋人の日だから!」
 だからハグ!とでもいいたげに腕を広げる夫に、妻は冷めた目線を送る。
 照れ隠しや戸惑いではない、本心から呆れの目線。
 それを受けてなお青年は笑う。朗らかに。
「恋人の日だから!」
「馬鹿か」
「君の夫だよ!」
「…ああ、そうだな。じゃあ恋人じゃないだろう」
 冷たいままの妻の言葉に、夫はハッと目を瞠る。
「それはそうだね」
「ああ、そうだ」
「じゃあ、改めて風沢! 夫婦だから!」
「馬鹿が」
 なおも腕を広げる男に疲れたような声がかかる。
 背中から抱き付き、頬を寄せる夫に、妻はやはり疲れたように息をついた。

この夫婦とてもかわいいと思うので末永く幸せになってほしい

三鷹さんと巴さん。(ゆーな様とふぁい様)

「恋人の日だそうです」
「へえ、そう」
「恋人の日だそうです」
「…そ、そう」
「恋人の日なんです」
「言いながら近づいてこないで?」
「あなたが近づくなというのなら近づきません。二度と」
「そういう意味じゃなくてね…!?」
 己に覆いかぶさる夫に妻は叫ぶ。否、語気だけは荒く、ささやかに囁く。
「恋人の日…はいいけど、その」
「ダメですか」
「ダメとかじゃなくて」
「では、なんでしょう」
「いちいち確認とらないで…!」
「相互の意思の確認は大切だと思います」
「それはそうだけどね!? そうだけど…ああ、もう!」
 なおも近づいてくる顔から目をそらし、巴ははあ、と息をつく。
「…言わせないでって話よ!」
「…そういうわけにもいかないと思いますけどね」

二人がいちゃいちゃしているのを見る度に私は「修行僧からよくぞここまで…」とそっと涙をぬぐっています。

鈴木さんと冬樹さんとサトカさん。(紫蘇の刃様とアウル様と自探索者)

「二人がなんともないのはこの間聞いたんやけど。じゃあワシに望みはあるんか?」
「…えーと、……私はその…黒塗りの…、…いえ、……ご自分の職業を言えない方は、ちょっと。…ごめんなさい」
「…そーかぁ」
「鈴木さんは優しいと思うし、不審者じゃないと思っていますが。その、ごめんなさい」
「重ねんといて。そもそも不審者ってなんや」
「不審者だっただろう。廃墟でナンパだぞ」
「いえ、私はそのくらいで不審者だとは思いません! ただうわって思ったのは妙に銃に詳しかったところです! 銃に詳しい人にロクな人は、…いやいますけど!」
「まあ不審者はむしろ中崎の方だったからな…」
「二人とも、なんもフォローになっとらんで? つーかもうそれならでそれでええんや」
「…いつかいい人現れますよ? きっと」
「あんなー。そういう時はなー。そっとしておくのがマナーやで」
「…そういうものですか。…すみません」
「あー……。…そういうお前はどうなんだ」
「? この間いったじゃないですか。いませんよ。いるようにみえるんですか。いるのに夜二人であなたと会ってたらそれは倫理的にアウトだと思います」
「それこそ好みのタイプとか」
「…んー……?(他人に)優しくて…。真っ当な、…硝煙の匂いのしない職の方?」
「随分雑な条件だな…」
「……えー……だってそんなのいきなり言われても…考えたことないし…。……えーと、じゃあ……うーん…
 …髪が赤くなくて顔が派手じゃない人ですかね……?」
「オイ。具体的にはなったがそれは何の話なんだ。なんで目が死ぬんだ」

いつか幸せになれるといいですね。この人達。ところでここどこですかね。
鈴木さんとは草薙さんの事務所で会うかもしれませんがね。でももう草薙さんの事務所あんまりよりつかないね。髪が赤くて顔が派手な世界で一番怖い人が駄菓子食ってるかもしれないからね!

梅雨利君さんと和子さん(イッヒ様)

 スマホが震え、着信を知らせる。ラインは告げる。問いかける。『進捗は?』
 答える間も惜しく、ただ『むり』とだけ返す。
 奇しくも今日は恋人の日。
 そんな日だからこそ、この恋人たちを成就させねばならぬのだ、我々は。

 己の兄の面影と己の親友の面影を持つキャラに、悠は大きく頷いた。

悠君の恋人の日ってきっとこんな感じだと信じてる。

先輩と周ちゃん(自探索者とビスマス様)

「君可愛いねぇーほら今日恋人の日だから一緒にご飯いかない?」
「悪いけど、ツレがおるから」
 そんなやり取りと共にこちらに寄ってくる後輩に向け、三ツ木はつぶやく。
「あるんだな。ああいうべったべったなナンパ」
「案外あるで?」
「そっか。可愛いと大変だな」
「そういうセリフはもう少し愛想よくいうもんやで、センパイ」
「君に愛想をふりまいてどうするんだ」
「可愛い女の子にはふるまうもんやない? 愛想」
「…可愛い女の子ぉ?」
「せ・ん・ぱ・い?」
「…冗談だよ」
「冗談で言っていいことと悪いことがあるやろ。ホント、女心がわかってないわぁ」
「へいへい本当悪かった。
 …しかし女心はともかく、俺は君を女扱いはしてるだろ。今。歩かせるの可愛そうだと迎え来ただろ。
 つーことで、行こうか。依頼人待たせられねぇから」
「そうやね」

あの二人はあのままのらりくらりとあんな感じに周ちゃんが独立するまで穏やかに探偵していくんでしょうね。三ツ木は恋(?)こじらせてるから。

飛龍君と朱鳥ちゃんと帷君ときみ子さん(アウル様とふぁい様とゆづき様と自探索者)

「恋人の日ってものがあるけど姉さんは恋人いないのかと―――妹によくわからない絡み方をされたの」
「ふーん? 年頃だねえ」
「そう。年頃ね。可愛らしいわ。…でも、年頃といえば大学生もそうなのよ」
「まあ、人によるけどねー」
「人による、というか。…私、たまに聞かれるのよね。あなたと八神君の関係。付き合ってるのかとか、付き合ってないのかとか」
「八神とー? ないない」
「そうよね。ないわ。八神君はないわよね。聞かれる都そう度答えてる」
「八神だしねぇ」
「八神君だものね…」
「なあ、朱鳥。葵美子。本人のいるところでそう話するのやめろよ」
「陰でいったら悪口にならない?」
「悪口つーかさあ…いや、それより八神さん何か言ってくれよ」
「読書の邪魔だ。出て行け。全員」
「ほらー。こういうところだよねえー」
「本当に。…出ていく前にこれ借りていく。今日貸す分は、こっちに」
「ありがとう。一週間後に返す」
「いや本当…三人ともさあ…」

みな平等に色気なさそうだよなと思う反面飛龍君とか朱鳥ちゃんあたりはいいなあって言われてくらいいる気がします。APP的に。
 本当この集まり色気がない。突っ込みも足りない。

あこちゃんと佐々木さん(成瀬様と紀野様)

「明日は恋人の日だそうです、佐々木さん!」
「…ん? え、それがどうかしたの?」
「なんとこちらの映画館が半額を通り越して4分の1になるそうですよ、今日男女で行くと!」
「…ああ。そういう。そうか。よかったね」
「一緒に行きましょうよ」
 にっこり元気にチケットを差し出す友人に、要はゆるく息をつく。
 なんというか、危うい。言動が色々と。
 だから放っておけない。…ということにしておこう。
「明日は午前しか空いてないけど、いい?」
「分かりました、早起きは任せてください!」
 それはそれは元気に胸を張る女性に、男はそっと息をつく。
 安堵か疲れか、それ以外か。自分自身にも分からぬままに。

あこかなさんそろそろ結婚しましたかね。むしろ既に結婚しているんじゃないですか。あれは事実上結婚ですよね。

凪様と渉君(成瀬様と紀野様)

 頭からペットボトルの水をかぶせられて、青年はゆるく息をつく。
 びしょ濡れなこと自体はいい。ペットボトルと一緒に平手が飛んできたのも別にいい。女の寝床から寝床へ。ふらふらと。そんな生き方を選んでいるのだ、たまにはこんなこともある。
 そんなことはいい。どうでもいいことだ。
 一体何の因果か、その帰りに目の前の人物に会ったことに比べれば。
「見事なぬれねずみね」
「…そうっすね」
「乾かしてあげる」
「…そういうわけにもいかないだろ」
 こんな日常の風景の中では、そんなわけにもいかない。
 いつぞやのおかしな空間ではあるまいし、誰かに―――彼女の兄に見られたら大変なことだ。色々なことが。
 けれど。
「…逆らうの?」
 静かな声に、逆らうという選択肢はあり得ない。
 ため息のように「まさか」と答えれば、彼の唯一は悠然と頷いた。

恋人になれない二人がとても好きなのですが別にいちゃついてもバチは当たらないと思うんだ恋人の日要素がないね!

アザミ君と侑里さんと璃奈子さん(成瀬様と紀野様と自逢魔人)

「恋人の日っていうものがあるらしいの」
「……それでいきなり膝枕なの?」
「恋人っぽいことってなにかな、って聞いたら。あの子が。いくつか話してくれたけど、これが一番いいかな、って」
「うーん。…それはたぶん逆だったと思うよ」
「体重と体格的にはこちらの方が自然でしょ? …でも、固い。あんまり気持ちよくない」
「男の膝だからね」
「枕って感じじゃない…」
「でもどかないんだ…?」
「…ダメ?」
「……別にいいよ」
「…それはいいけど、なんで人の部屋でデートするんだ」
「侑里に作ってきたけど、量が多くなったの。筑前煮。…兄さんも食べて」
「…いい加減、作る量間違えるな」
「……そうね。気を付ける」

そんなこともあったかもね的なあれ。ちなみに璃奈子さんはわざと多く作って持ってきてる。ブラコン根性で。ユーリさんは多分知ってる。アザミ君はどうだったんですかね兄さんは喋らないから妹わからない!

友紀ちゃんと伊織君(自逢魔人とぼたん様)

「いーおーりー! レポート終わらない!」
「見せられないよ。学科が違うだろ」
「む、昔は見せてくれたのに…」
「いつの話? ……友紀は、本当よく入れたね。ここ」
「私も良く頑張ったなあ、って思うけど。…入ったもの勝ちよね。…でね。あのさ、伊織」
「手伝いもしないよ?」
「なんでそんないじわるいうの! 先回りして!」
「やっぱりいうんじゃないか」
「だって、このままじゃ間に合わないし…必修じゃないけど…私常に単位ぎりぎりだし…。…卒業ちゃんとしたいし…」
「…うん、頑張りなよ」
「頑張るけど…」
「……弁当買ってきてやるから、いつまでもメソメソするのやめたら?」
「ナポリタン! 私セ〇ンのナポリタンね!」
「また白い服でそういうことを。…ホント、仕方ないね。友紀は」
「そうやってイチイチいじわる言う伊織も仕方ない人だと思うよ? 私」

書きたかったのでやった。恋人の日要素はない。楽園の方のいおゆきだよ。CoCの友紀ちゃんは高卒だよ。

先輩と兆夜君(TAKE様とゆづき様)

「恋人は、いないのか」
「は? センパイ、いきなりどうかしました?」
「先日猫を帰した依頼人がな、孫娘が俺にどうかと言ってくる」
「へー。そういうこと言われることもありますよね」
「断るつもりだが、断り切れなかった時の保険にな。年齢からして俺よりお前がいいだろうと、そう思って聞いている。いないのか、恋人」
「保険ってひどいなあ、おしつけるってことじゃないですか。第一、僕より先に先輩でしょー。そんな、先に作るなんてできませんって!」
「顔が笑いすぎだろう?」
「そうですか?」
「ああ、笑ってる」
「…そうですか。いやあ、そりゃあ嬉しいというか、誇らしいですねえ! この間のマダム、中々見る目がありますよ。僕より先輩ですよ、ホント」
「お前な…、…いや。もういい。ともかく断るだけだ」
 明るく笑う年下の青年に、探偵は深く息をつく。
 深く息をつき、なにかのついでのようにポン、と肩をたたく。
 軽いその感触に、青年はさらに明るく笑った。

こんな日もあったのかなぁ、って。探偵組いつまでも大好きですよ…兆夜さん家(?)に帰れよ…(でも帰らないのがとてもすごくめちゃくちゃ尊いと思ってる)